「最近、足がむくみやすい。何かの病気のサインかも・・・」と悩んでいませんか?
足のむくみは、血液やリンパ液が足にたまってしまう現象で、一過性のむくみは健康な人にもみられますが、いつまでもむくみが続く場合は、心臓や血管の病気がひそんでいることもあります。むくみの原因や病気との関連、むくみを予防・解消するセルフケアについてお伝えします。
体のむくみを考える場合、足のむくみが対象になります。原因としては、心不全や腎不全などの全身性の病気、静脈の病気やリンパ機能の低下などがひそんでいることもあります。一方で病気や異常がないのに足がむくむ事も多くあります。
むくみとは、心臓に戻るはずの静脈の血液やリンパ液の流れが滞り、皮膚の下に余分な水分や老廃物がたまった状態をいいます。体の中でもっとも足がむくみやすい理由は、心臓から遠く、重力に逆らって戻らなければならないからです。
中高年になって足がむくみやすくなったという人は、足の筋力低下が一因なので、立ちっぱなし、座りっぱなしで足を動かさない人は「むくみ」やすくなります。特にふくらはぎの筋肉が静脈血を押し出すポンプの役割を果たすので、よく歩き、運動する事です。
ちなみに、足がむくむとは、下腿を指で押してみて、指の形に足がへこむ事です。
足の静脈には、筋肉の内側を走っている「深部静脈」と表皮を走っている細い「表在静脈」があり、深部静脈に血栓ができるのが深部静脈血栓症で、詰まった側の足が非常にむくみます。この場合は命にかかわる事があるので速やかに医療機関を受診しましょう。一方表在静脈が血行不全を起こし、ぼこぼこと瘤状になる病気が「下肢静脈瘤」で逆流を防ぐ「弁」が壊れて静脈が拡張して瘤状になります。これは命の危険はありませんが、むくみの原因になります。
なにも病気はなく、むくみやすいだけという人であっても、ケアすることが大事。
「老廃物を含んだ静脈血が皮下にたまることで、皮膚炎や色素沈着が起こったり、かゆみが出たりします。掻いて傷ができると治りにくく、潰瘍になることもあります。」
むくみの予防・解消には動く事が大切。散歩や軽い運動、貧乏ゆすりも効果的です。
また弾性ストッキングなどで足を外側から圧迫する方法はもっとも効果的です。
椅子に座ってくつろぐ時は足置きに足を乗せると静脈血の戻りがよくなる。
できるだけ歩いてふくらはぎの筋肉を動かす。足ふみでも良い。
座ったままで、つま先立ちして、
かかとを上げ下げする。
座ったままで、かかとを床につけてつま先を上げ下げする。かかとは浮かせて行っても良い。
立ちっぱなし、座りっぱなしにならず、自分から動いて、足の筋肉を使いましょう。筋肉を動かして、血流を良くしよう!!
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